向陵中学校の生徒が宮の森まちセンで職場体験学習をしました(2日目)。

flower1
◆平成25年11月22日(金)。この日は、向陵中学校2年生の「職場体験学習」の2日目です。
午前8時50分頃、宮の森明和地区会館に生徒7人が集まってきました。
早速、2階の「三角山」に上がって、学習の準備をしました。

◆1時間目「復習の時間」
 午前9時、体験学習の2日目が始まりました。
最初は復習の時間です。宮の森まちセンの吉田所長が、昨日の体験学習で、地区とまちセンについて説明するために使った資料を、印刷して配布しました。
 更に、「災害図上訓練」(DIG)についても、追加資料として、今年9月に三角山小学校で行った避難所宿泊体験会の様子をまとめた「十二軒通信」第10号と、宮の森小学校で昨年行った避難所宿泊体験会の際に使った資料を、渡しました。
 吉田所長は、「災害に対して意識を向け、知識を入手し、訓練を受けている人は、いざというときに、理性的な判断によって、本能的対応行動以上の追加行動をすることができるそうです。これこそが防災訓練を行う意義なのです」と説明しました。

gum
◆2時間目「まちづくりセンターの仕事を手伝おう」
 復習を終えた後、9時20分からは、まちセンの仕事を手伝ってもらいました。
書類にいくつかの種類のゴム印を手分けして押してもらう仕事です。どの個所にどの印を押すかは、あらかじめ見本を見せて指示していました。
 「今までゴム印なんか押したことがないな」、「こんな長いゴム印を押すのは難しそう」と言いながら、それぞれで役割を分担しながら、ゴム印を押し始めました。
 それでも生徒はできるだけ効率よくゴム印を押して書類を作ろうと、協力し合って作業を行いました。作業を進めるうちにだんだん慣れてきたようです。最後に、きちんと押しているかどうかをお互いに点検し合っている姿が見られました。ゴム印を押すという単純な作業でしたが、しっかりした仕事ぶりがうかがわれました。

lecture1
◆3時間目 「講話」①
10時30分、連町副会長・広報部長の森一男さんによる講話の時間が始まりました。
① 「薬物乱用を防止!」
 最初に、森副会長は、「君たちは札幌の宝、日本の宝、社会の宝です。無限の可能性があるのです」と語りかけました。
 続いて、薬物乱用の防止を訴えるDVDを皆で見ました。
脳や内臓への取り返しがつかない悪影響、常習性、記憶力や思考力の減退、廃人への道。
たった1回の薬物使用がもたらす悲惨な結果を、DVDは伝えています。
 DVDを見た後、生徒は「薬物にはいろいろな種類があることが分かりました。注意しなくてはならないと思います」「薬物の使用が本当に深刻な影響を及ぼすことを理解しました」と話していました。  
 森副会長は、覚せい剤の使用に走って、最後は死に至った子どもの例を紹介。
 「一度でも使うとやめられなくなります。薬物は持っているだけでも犯罪になります。薬物は絶対に使用してはダメ。大きな夢を持ち、両親と故郷を大切にしよう」と強く訴えました。

lecture2
◆4時間目 「講話」②
 引き続き、森副会長が講話をしました。テーマは「新聞記者36年間の思い出と中学生への期待」です。現役時代に新聞記者として活躍していた経験をお話ししていただきました。
・向陵中学校の校舎に設けられた「札幌遠友塾」を紹介。この塾は、義務教育を受けることができなかった市民を対象として、ボランティアの方々が教師になり、国語、数学、英語、社会などを、毎週水曜日の夜間に教えている教室です。「戦争、貧困、病気などで義務教育を受けることができなかった市民は1万人ほどいます。皆さんには、日々学校で勉強できる喜びを感じてほしい」と森副会長は話していました。
・昭和47年、札幌オリンピックが開催されました。このオリンピックにおける70メートルのジャンプ競技で、ポール3本に日の丸が掲揚されました。森副会長は、この日本のスポーツ史に残る感動的な現場を取材したことをお話し、オリンピックを契機に札幌のまちが大きく変貌を遂げたことも説明しました。
・また、昭和60年に起きた日本航空ジャンボ機墜落の事故を取材したことも紹介し、「事故現場は山の尾根。現場にたどりつき、そこから取材に取り掛かるには体力が必要。新聞記者には何よりも体力が求められます。新聞記事は足で書くことが大切。読者の涙で新聞紙が濡れるような記事を書け、と上司から言われました」と森副会長は力説していました。
・更に、スマートフォンの使い方にも言及し、「のめり込まないでほどほどに。人と直接会って会話をすることが大事」と説いています。
・今後の生き方として、「失敗は成功の母です。つまずくことは逆にチャンス。物事を肯定的に考えよう。否定的では暗い。明るく、前向きに生きよう」と述べ、中学生にエールを贈りました。

◆昼休み
 正午に講話が終了。続いて、お昼休みの時間になりました。
押し花教室の方々は既に来館し、準備を始めています。中学生は次の教室に備え、急いでお弁当を食べました。

flower2

flower5

flower3

flower4

flower8

undefined

undefined
◆5時間目 「特別教室『押し花教室』を体験しよう」
 午後12時30分、昼食が終わるとすぐに、特別教室「やまなみ『押し花教室』」が始まりました。今回の教室は、主宰である大森郁子さんを始めとするプロジェクトチームの方々にお集まりいただき、特別に開いていただいたものです。

 大森さんは花を種や苗から育て、取った花は専用の容器に入れて押して作っていることを、専用の容器から押し花を取り出しながら説明。中学生は食い入るように見ていました。
「今日は様々な色のお花を用意しました。キバナコスモスは色がきれいでしょう。ワスレナグサには『私のことを忘れないでね』」という花言葉があります」と大森さん。
 中学生は大森さんの話にうなずきながら、プロジェクトチームの方々の指導の下で作品を制作。今回の作品は、「しおり」「はがき」「お手元用の袋」これら三種類です。
 生徒は、花の色や全体の構図を考えながら、それぞれの作品を制作していました。
「押し花を使って作品を作るのは今回が初めてです」「花を置いて作品を制作するのは根気が必要だけど、配色やバランスをいろいろと考えながら作ることが楽しい」「教えてもらいながら花を配置してみると、作品がぐっと良くなりました。とても面白いです」と述べています。

 作品を作り終えた後、生徒はお礼に「向陵中学校校歌」を歌いました。「朝霧晴れて 風かぐわしく」と始まる校歌は、良い校歌として知られています。プロジェクトチームの中にも向陵中学校の卒業生がいて、一緒に歌っていただきました。

 「作品には若い人の感覚があふれ、それぞれの個性が表れていますね。今日は若い人たちに教えることができて、とても楽しかった」と大森さんは話していました。

◆6時間目 「職場体験の感想をまとめよう」
 特別教室が終わり、2時30分に6時間目が始まりました。生徒たちに職場体験の感想を書いてもらい、それぞれ簡潔にまとめて発表してもらいました。主な内容は次のとおりです。

・災害図上訓練では、いろいろな場合を想定して考えることで、本当に災害が起きたときには慌てて考えられないようなことも、あらかじめ考えて備えることができました。防災に対する意識を高めることができました。ゴム印押しでは、仕事に責任をもって行うことができました。

・災害図上訓練では、自分の意見と他人の意見も交えて活動することの大切さを理解しました。また、自分の周りの人たちと協力して取り組むことを学ぶことができました。押し花教室では、他の人とのコミュニケーション能力を高めることができました。

・今回は公共の場でのマナーを身に付けようと、参加しましたが、マナーはもちろん、人との触れ合いを学ぶことができました。災害図上訓練では、地域の方とつながることの大切さを学び、森副会長のお話を聞いて地域の方の支えを学び、押し花教室では地域の方とつながる楽しさを学びました。

・DIGでは、自分の意見を言ったり、仲間の意見を聞いたりして、更に考え方が広がりました。ゴム印を押す作業は、書類1冊が完成することがうれしくて、楽しく作業を進めることができました。森副会長のお話は、お仕事を通してのお話で、説得力があり、心に響くお話でした。いつか私も中学生に語る側になればよいと思います。押し花教室では、先生方とお話をしたり、アドバイスをもらったりして、とても楽しかったです。

・まちづくりセンターとしての仕事の大変さがよく分かりました。防災意識を強めたり、ゴム印を押したりするのは、そう簡単ではないことだと分かりました。リーダーとして、初めのうちはあまりうまくいかなかったかもしれませんが、それなりのまとめもできたと思います。2日間、貴重な体験をさせていただき、誠にありがとうございました。

・ゴム印を押すというあまり難しくなさそうな作業でも、意外と下の部分が押し切れなかったり、ぼやけたりしてなかなか難しく、仕事の大変さを感じました。仕事は大変でも、地域の方との関わりを通じて、やりがいを感じるのかなと思いました。

・DIGでは、自分たちの家の周りがどのような環境なのかについても知ることができました。森副会長のお話を聞いて、薬物の恐ろしさを知り、新聞記者がどのようなことを考えているかを知りました。また、押し花教室では、それぞれのデザインでそれぞれ満足するような作品を制作することができました。

 生徒の感想を聞いた後、所長から一言がありました。「①札幌市役所は、まちづくりセンターだけでなく、清掃、福祉、経済の振興など様々な仕事をしていますが、市役所の職員は「市民の幸福」を念頭に置いて仕事をしています。②そして、もう一つ念頭に置いていることは「民主主義」です。市民の意見が市の政策に反映するように仕組みを作り、それを実現することが市役所職員の仕事なのです。」
 更に、言葉を続け、「皆さんはこれから、高校、大学へと進学し、その後、職業を選択することになるでしょう。民間企業で働くことはとても素晴らしいことです。また、公務員の仕事も社会には不可欠であり、十分人の役に立つことができる仕事です。公務員になるということも、将来、選択肢の一つに含めてください」と述べました。

 午後3時、全日程が終了。生徒は最後に所長にお礼を述べて、学校へ戻っていきました。
2日間にわたって一生懸命に体験学習に取り組んでいた生徒の姿が印象に残っています。

◆明日11月23日は、勤労感謝の日です。
 今回の体験学習が、中学生にとって働くことの意義や職業に対する理解を深めるきっかけになれば幸いです。
 職場体験学習の実施に当たり、ご協力いただいた地域の方々に感謝申し上げます。
2013-11-25 : 「まちセン」から :
Pagetop
« next  ホーム  prev »

プロフィール

宮の森まちづくりセンター

Author:宮の森まちづくりセンター
■〒064-0952 札幌市中央区宮の森2条11丁目1-3(レンガ色の「宮の森交番」裏)
■電話 011-644-8760
■FAX 011-644-6421
■メール ch.miyanomori@city.sapporo.jp
■業務時間 月~金曜日 8時45分~17時15分
■お休み 土・日・祝日、年末年始

FC2カウンター

QRコード

QRコード